くたばれ 8o's

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なおしてんだか・こわしてんだか - リトルニコン Nikon EM -

DSCF1235 のコピー



某大手リサイクルショップのジャンクコーナーに300円の札のついたニコン

リトルニコンの愛称で親しまれた Nikon EM は80年代のカメラ

ニコンは女性や初心者にも気楽に扱えるエントリー機種として前年の79年に海外で先行発売をし評価を得たものの

日本国内ではニコン=高級機のイメージが強くなかなか受け入れられなかったカメラ

当時は今みたいに一眼レフを2台3台と所有しているなんてプロカメラマンかよっぽどの金持ちだったであろう

しかしF3ユーザーに好評価を得たEMはデザインもF3と同じくジウジアロー

黒ボディーに巻き上げレバー同軸のシャッターボタンなどF3に似たところも多くリトルF3とも呼ばれ後に大ヒットとなったのだとか



まあウンチクはさておいて・・

ジャンクなんだから動かなくても当たり前でしかないのですが、そんなカメラが300円で売られているなんて罰当たりですよね

シャッタースピードが選べない完全AEカメラなゆえ、通電しなけりゃアウト!

いっしょに電池も買って、さっそく駐車場の車の中で試したら動くじゃありませんか

手持ちのレンズを取付けファインダーを覗いて見るとキレ味もなかなか

ちょっと指針の動きが挙動不審なところもありますが、動くとなればさっそくメンテです


さて今回はこのカメラを例に取ってモルト交換を説明いたします

初歩のメンテナンスですが、慣れないとこれが意外と上手くいかないんだ

コツとかあるとか?ないとか?

またまた長いのでcontinueからどうぞ!


古いフィルムカメラを扱っていると度々言葉に出てくる「モルト交換」とはいったいなんぞや?

デジタル世代にはなかなか馴染みのない言葉かも知れませんが、単刀直入に言えば「遮光材」です。この遮光材(以下モルト)長い年月が経過するとボロボロ・ベタベタと遮光の役目を果たさないばかりか、細かく塵となりフィルム面やシャッター幕やファインダーにまで付着しロクなことありません。またモルトはミラーとフォーカススクリーンとの干渉を和らげるクッション材としても使用され、これらも経年劣化により薄く硬くなり、これではまったくダンパーとしての役割を果たしません。丁度いいことに、ここにジャンクのEMがありますので順を追ってモルト交換例をアップします。

例によって壊れてもいっさい責任は負えませんので、修理・改造は自己責任で!



DSCF1215-のコピー


まずはミラーおよびフォーカススクリーンまわりのモルト交換から。

赤丸のネジを外すとフォーカススクリーンが外れます。大体どのメーカーもここいらへんに付いているネジ1本で外します。このカメラにはまだモルトが残っていますが、薄くベタベタになり塵も落ちてきますので要交換です。


DSCF1218.jpg


スクリーンとモルトの貼り付いている枠とを分離します。こんなフローティングのような構造は初めてです。
スクリーンは特にフレネルレンズ(ギザギザな方)側はなるべく触らないようにします。コンデンサーレンズ側は掃除しましょう。

スクリーンを外すとプリズムの底面がむき出しになるためここも掃除したいところですが、プリズムが乗っかった状態で綺麗に掃除するのは至難の業です。また露出計の指針もむき出しとなるため、プリズムを掃除される方はそれなりの覚悟を決めて取り掛かりましょう。


DSCF1220-のコピー


スクリーンと枠を分離させたら枠にくっついているモルトをアルコールを使って精密ドライバー・楊枝などで取り除きます。糊面に緑青が吹いてますね(^_^;)


DSCF1221-のコピー


このようにコの字に切ったモルトを貼ります。モルト厚2mmをチョイスしました。


DSCF1223-のコピー

DSCF1225-のコピー



次に裏蓋まわりのモルト交換です。

裏蓋まわりはフィルム室の上下2mmくらいの溝2本と裏蓋ヒンジまわりの計3箇所です。ヒンジまわりはカメラによっては有ったり無かったり、本体と蓋と2箇所に付いてたりと様々なので、既存のモルトを参考に貼りましょう。ちなみにフィルム室の溝はモルト厚1.5mm、ヒンジまわりは1.5〜5mmと様々です。


DSCF1230-のコピー


さてコツです!(笑)

まずモルトのカスがカメラ内部に落ちないようマスキングテープで養生をします。アルコールの落滴防止にも役立ちます。ここは綿棒も通らないような隙間なのでこのような注射器(100円均一で買える)で少量のアルコールを注入しながら古いモルトをこそぎ落とします。マッチ棒が使いやすいでしょう。

モルトのカットですが溝より少し幅狭い約1.5mm幅(ニコンの場合)、長さは溝の長さより多少長めで切ります。モルトを切るときはテープ面を上にカミソリのような良く切れる刃で真っ直ぐ切ります。切ったらまずテープを剥がす前に溝にあてがい、左右に引っ掛かりがなくスムーズに動くことを確認して下さい。もし引っ掛かる所があれば太く波打っている場所を細くカットし、ガバガバなようでしたら再び始めから切り直して下さい。きつ過ぎずゆる過ぎずが目安です。モルトの長さですが、カメラにより異なりますが、購入したモルトが短い場合は継ぎ足して貼っても構いません。ただし隙間が出来ないようピッタリ貼るか、少し重ねて張り合わせることをオススメします。

テープ付きのモルトを使うか?両面テープを貼ってからテープ無しのモルトを貼るか?
実際は難易度のいちばん高い溝の貼り替えに関して言えばテープ無し、その他はテープ付きのほうが失敗が少なく貼りやすいでしょう。しかし各厚さ揃えさらにテープ有無も揃えるとなると財布に優しくないので、その場合テープ無しを買っておいて使用用途に合わせ両面テープをモルトに貼ってからカットして使えばいいのですが無駄も出来ます。僕は面倒なのでテープ付きで統一しています。

貼るときのコツですが、長めに切ったモルトをまず溝の延長外側に貼り先程の注射器で溝の中にアルコールを注入します。そして溝側面に貼り付かないよう捻じれに気を付けながら貼っていきます。モルトの糊面にも軽くアルコールを塗布しておくと良いでしょう。アルコールを浸しているので、すぐには貼り付かないため失敗したらゆっくり剥がし再度貼り付けます。溝の側面に貼り付いても遮光になるにはなるのですが、蓋を開閉したとき糊面が蓋にくっついたりしますので糊面が確実に溝の底面に貼り付くようマッチ棒・楊枝などで少しずつ押さえながら丁寧に貼り付けます。慣れないとイライラしますけどね〜


DSCF1243-のコピー


貼り付け終わったら十分乾燥させ、余分な両端を切り完成です。

しかしなんでモルトなんて使うのでしょうかね?加水&老朽化したモルトはカビを呼びボロボロになりいいことナイです。構造上と大量生産・コストパフォーマンスなんでしょうが、よっぽど古いカメラにはモルトなんて使わず遮光を実現しています。またFなどは黒毛糸で遮光していますね。


img739-のコピー
【2014.5 Nikon EM/Micro-NIKKOR 105mm f2.8 FUJICOLOR100】


なかなかやるじゃねえかよリトルニコン


さあ試し撮りの結果も良好!小振りでかわいい相棒の復活です!



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テーマ ★カメラ&レンズ・機材    ジャンル 写真



 

Comments

Editふぉとひろさん
PENTAX67いいっすね!
僕もいつかは手にしたいカメラであります。
いまやネットで実例がたくさんアップされていると思いますので、
モルト交換で使えそうならぜひチャレンジしてみて下さい!

僕のやっていることは、修理と言うよりどちらかと言えば清掃。
とくに壊れているものを直している訳ではないので、ふぉとひろさんにだって出来ますよ!
分からない事があったら協力しますので、がんばって!!
Edit私、壊しちゃいそう⁉︎
今、我が家には、友達が家から掘り出してきた
PENTAX67があるのですが(通電確認OK!)
モルトを交換したら使えそうなので
いつかしようと、はや半年…となってます。汗
こちらの記事を参考に、やってみようかな?
ミリ単位の仕事…自信ない…(ーー;)
チョットした修理は出来るようになりたいんですけどね…
とても勉強になりました
また修理編、宜しくお願いします!

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